【必読】年収26.9倍への軌跡

自分で過去の給与テーブルからプロットして見た

前回までのブログ記事中、新卒時から比較して、WOLFは渡米後役員になる今日まで25倍程度給与所得が伸びたと報告した。自分でプロットして見て、26.9倍の実測値があったことがわかり(為替誤差はあるが)、改めて、日本の課題を感じた。こんなに違えば優秀な人材は日本を出ざる得なくなる。データサイエンスを生業にしているため、念のため、数値で示したほうがいいと考え、簡単ではあるが過去の給与所得をベースにプロットして見たのだが、渡米後停滞期を得てから、いきなり爆速で上がっている。まるでS&P500のVFIAXやETFのVOOのチャートの歴史に見えないだろうか?爆速である。それもそのはず、なぜならWOLFは、今の投資ブームであるインデックス投資の大人気銘柄の根幹をなす、連動指数S&P500の中にある中枢企業に就職したことも災いしているのである。少し解説しよう。(金額を入れると露骨なため、絶対値はマスキングしたが、実測値をベースにプロットしている)

引用:WOLFが給与実績ベースで作成

日本の外資系企業入社ー①

①を見ていただこう。年収額は開示しないが、慶應大学をでた直後、①は新卒ぺいぺい社員状態で、皆さんが想像する一般の大企業の初任給程度である。外資系だからほんの少し良かったとは思うが、アメリカから見ると、もはや高いとは言えない。そして留学に至る2004年あたりまで、ほとんど給料が微増ペースでしか上がっていないことがわかるだろう。年率一桁%がいいところだ。これが当時は「うちの会社すごいな。毎年上がるなんて」と勘違い野郎になっていたわけだが、当時のWOLFは渡米後の稼ぐ力を、この時は知る由も無い。若手にありがちなプチ富裕層気取りで、ブランド品や車を無理して買っていた時期である。散財しまくっていた。

コロンビア大学留学ー②

文字通り②で給与所得はゼロとなる。WOLFのなけなしの蓄財留学費用1300万円の現金は、ここで枯渇することになる。今考えると恐ろしいが、この時既に30歳。30にして卒業後数ヶ月で貯金ゼロなのである。そしてOPT期間中、オファーを受けて浮かれていたのだが、なんと卒業式の前日に内定取り消しという憂き目に会う。当時は判断が甘く、現在のSDGsを提唱したことでおなじみのジェフェリーサックス教授率いる看板学部で水質学などの環境系の研究をしていたのだが、時代が早すぎて、マーケットが形成されていなかった。WOLFは先読みしすぎて、カーボンマーケットに入ろうとして内定をもらったのだが、景気の悪化を受けて、内定取り消しになったのである。この時の私の絶望感はとてつもないものだった。「なぜ早く取り消してくれなかったのか?在学中に内定取り消してくれていたら、まだ就活できたのに。」と。絶望である。卒業式前日にいわれてしまうと、まるで就職の内定をもらえずに卒業したかのようなネガティブな誤解を与えてしまうからだ。これには参った。当然卒業式の写真のWOLFは死人のように暗い顔ばかりだ。記念すべき卒業式が目も当てられない惨劇の翌日となったわけだ。こちらのブログ記事でも記述したが、この後国連などのインターンのオファーは合格するものの、フルタイム職員に繋がらないのだ。入社面接した数なんと200社近く(小麦粉でしのいだ記事はこちら)。全てインターンどまり。心は完全に折れ、資金も食料も底をつき、水と小麦粉での生活が始まった。皆さんはそのような壮絶な経験がおありだろうか?外資系企業から、一見華麗に海外留学したように見えたWOLF。その挫折感は凄まじく、周囲の誰にも相談できなくなっていた。帰国を決めた夜。WOLFは高校以来一度も感情で泣いたことはなかったが、流石に心が折れて泣いていた。誰にも相談できず、実家のお袋に電話して謝ったのを覚えている。「母ちゃん、ごめん。俺、大きな失敗したんだ。この先迷惑かけてしまうかもしれない。」帰国までまだ数日ある。頑張って受け続けよう。と、それを支えてくれたのが、いまの嫁である。彼女がいなければ、完全にメンタルをやられていたと確信している。彼女には今だに頭が上がらない。

かろうじて再就職

兎にも角にも、小麦と砂糖で凌いだ1週間後に、奇跡的に帰国直前にオファーの面談と合格をいただく。WOLFが一匹狼から、新たな群れに受け入れられることに成功した歴史的瞬間である。この時の蓄財額1000円のみ。給料が出るまでの1ヶ月間、露頭に迷うとはこのことで、実際外に出て、就業しながらローワーマンハッタンのWhole Foodの試食品をさまよいながら食べていた記憶がある。就職しても、給与振込みまで金がないのである。路頭に迷い、仕事の間にスーパーの試食品を食べるという、日本にいた時にはあり得ない極貧生活に耐えられたのは、餓死するよりはましだったからだ。変なプライドも無くなっていた。この頃のWOLFは文字通り一匹狼であり、安定した職を捨て、生きるか死ぬかの瀬戸際にいた。幸い負債はない。まるで映画「幸せのちから」の主人公ウィルスミス のよう気持ちだった。だからあの映画を見た後、人生ボトムに落ちていたタイミングも、公開されたタイミングも同じで、就職できて少ししてから見たのだが、号泣した。WOLFはちなみにルービックキューブも映画のウェルスミスのように得意で、1分30秒くらいあれば六面揃えられる。(中国のチャンピオンとかは凄くて、ピエロのように3つのキューブを投げながら、瞬く間に揃えるので、あんな化け物みたいな超人と比べると全然早くはないが。)就職後ようやく、昔のボスである離職先の社長に連絡する気持ちになれた。彼もコロンビア大学の卒業生だったこともあり、大変喜んでくれた。「いやー、WOLFくんすごいね。僕もアメリカで就職しようとしてさ、ニューヨークにあるソロモンスミス投資銀行のインターンまで行けたんだけど、OPT中に合格できなかったんだよね。日本人で日本企業以外に入るのって凄いよ。おめでとう。」と。確かにビザの足かせがあるため、この褒め言葉には、お世辞よりも実感があった。海外留学生にありがちな勘違いが、「一流の大学院を出たのだから、就職できるはずだ。」というものだ。しかし考えて見て欲しい。アメリカの就労人口は日本の4倍から5倍近くいる。一見すればチャンスが多そうだが、諸外国から猛烈に優秀な人材が流入してくるため、彼ら+アメリカ人上層部との一騎打ちになるのだ。英語なんて当然できて当たり前。一つの技術領域や、修士や博士だけでは勝てないのである。抜きん出た何かを見せなければ行けない。それに加えてビザだ。ビザは当然アメリカ人には必要ない。ここを軽く見ては行けない。何が言いたいかというと、アメリカ人である時点で、雇用主からみれば採用コストが、ビザに関してはゼロなのだ。一方留学生はいかに優秀でも、H1BやL1などのビザ(政府系はGビザ)には莫大な費用を企業が支払う義務を持つ。要は面倒な上に、コストなのだ。同じ能力なら、アメリカの企業なのだから、コスト0のアメリカ人を採用するのは当たり前だ。WOLFはこれを甘く身過ぎていた。いずれにせよ、今振り返ると、よく内定もらえたなと驚いている。ただし、ここから猛烈なアメリカ企業内での人数差別に合うことになる。ここではどことは言えないが酷かった。誰もが知るグローバルの大企業である。一番酷かったのは、「お前は移民なんだし、どうせ成功せずすぐ帰るんだから、これでもやっておいてよ。」と22歳新卒の白人女性に作業ファイルを床に投げられた挙句、「早く拾ってやりなさいよ、邪魔なんだから。あはは。」と。半沢直樹の世界を地で行くものだった。冗談と思う方もいるだろうが、本当にあの世界は存在するのだ。WOLFはあの状況に落ちた。10倍返しはしなかったが(笑)。今思うと私の国籍をベースにいじめていたので、訴訟すれば100%勝訴できたはずだが、そうはせず、歯を食いしばって耐えたが、その女性からの人種差別とパワハラは想像を絶する壮絶なレベルだった。WOLFは、インターハイに出たり、体力に自信があったこともあり、幼少期からいじめられている子を守る側のリーダー格だったので、自分がまさか肌の色で差別を受ける経験をしようとは想像にもしなかったが、ある意味こういう貴重な経験ができて本当にラッキーだった。あれ以来、精神面は強くなり、何があっても弱者を守る気持ちが芽生えた。今振り返ると、やはり嫁がいたおかげで支えてもらったと思う。その時には流石に卒業して2年経っており、入籍していたが、本当に彼女は青い目をした生粋の白人で、日本になんか行ったことがない女性だが、本当に本当に人格者だ。今だに嫁を超える人格者であるアメリカ人にあった経験がない。WOLFはラッキーだった。その後はその企業から別のアメリカの企業に転職し、ディレクターへと昇進して行く。WOLFの上昇機運が出てきたのは2008年リーマンショック後のことだった。

そして新たな居場所へー③

2008年を境に、自分がやっている領域がデータ・アナリティクスという言葉でぽちぽちニューヨークでバズり始める。当時の私は、仕事で全体アナリティクスアーキリードをしており、自分で解析もすべてやり、WebにPublishしていた。RやSAS、CremontineやSTATAを使っていて、アーキもPublic CloudはHDFSから産声をあげたばかりで(ちなみにHadoopの生みの親Doug Cuttingは私の友人で、何回かお会いしたことがある)、主流の並列分散処理は、まだまだInterConnectの高額なTeradataなどであった。そしてまだまだPythonは主流ではなかったが、デマンドが凄いことは、ディレクターとして採用している感覚で徐々に理解していた。「いまかもしれない。」そう感じたのはハーバードビジネスレビューでデータサイエンスが最もSexyな職業。と紹介されたあの瞬間だった。2010年くらいだったと思う。当時カーネギーメロン大学の工学修士も趣味で取得し、勢いをつけたWOLFは勝負に出た。3度目の転職である。これが③のジャンプを実現した。ただこの時は日本の外資系に入ったから、フルベネフィットは受けていない。それがくるのがアメリカの企業に再入社し直したときである。

アメリカと日本企業の給与格差を思い知るー④

私はここ西海岸はシアトルでアメリカの大企業のオファーを受けることになる。仕事内容は変わらない。同じ役員タイトルであるが、そのオファー額に驚愕した。1.6倍近いオファーだったのである。シアトルといえば、全米でここ8年最もシラー係数の伸び率が高く、爆速で成長しているNo1都市である。なんでかなと調べると、なんのことはない、データサイエンスやデータビジネス、人工知能分野のコアシティになりつつあったのだ。GDPがそうであるように、アメリカは人口増加率の高い都市と、産業クラスタ、給与伸び率との相関が高い。2010年断面で、将来この都市はいけると確信した。Amazonの本社やMicrosoftの本社はもちろん、Googleも移転してきていた。さらにはOracleやアリババも検討しているという。「ここだ。」WOLFはここでニューヨークを一気に離れ、西を目指すことを決断した。それが④のビックジャンプを可能にした。とはいえ、やっている役員としての内容はほとんど何も変わっていない。それが波乗りというレバレッジの面白さがきくアメリカの労働市場だ。必要とされるスキルがあれば、とにかく引き抜かれる。日本のようにIT分野をいちいち軽視して、値引きするようなことはない。これが、あなたに仮にアメリカで就業する選択肢があるならそのオプションを行使すべきと断言した所以である。タイミングの波に乗れたことは間違いないが、常にアンテナを張り巡らしていたことは確かだ。待っていてもそういう波は見えてこない。自分から踏み出すためのパドルをしないといけないのだ。サーフィンやったことある方ならわかると思うが、波は先の前乗りに対してルールを守る必要はあるが、いい波はパドルして掴みに行くものだ。遠慮したり待っていては乗れない。

まとめ

WOLFの変遷を書いた。端的にいうと、運もあるが、運を引き寄せる準備と、準備ができたら波待ちする鋭い感覚を持つことが、稼ぐ力を大きくLeapさせる源泉力である。皆さんも何かしらコアな技術をお持ちだろう。私が好んで見ているYouTuber両学長がよくいうように、誰もが何か一つはいいものを出せるはずだ。そしてそれは多様であっていい。弱点を補強するよりは、WOLFは得意な領域を究極レベルまで高めることが良いと思う。それが見つからなくても大丈夫だ。複数スキルを組み合わせると、一つが非力でも総合力で勝てる場合も多い。やり方は色々だが、まず一匹狼としての一歩を踏み出して欲しい。繰り返しになるが、FIREでYouTuberが煽っている投資は、そもそもこの稼ぐ力がなければレバレッジしない。給与所得で投入できる額が毎年1億なら、インデックスで5%でも500万。しかし、給与所得で投入できる額が100万なら、5万円しかリターンはない。投資をいくら連呼したところで、給与がなければ投資できないし、勝てないのである。そのため、非現実的に小さな原資でハイリスクな投機をあおるYouTuberが多いように思う。怪しさ満載で危険極まりない。それよりは、堅実に稼ぎ、削るところは削り、WOLFが昔やってしまったように、周囲の生活レベルに合わせて散財させないこと。他人がフェラーリに乗ろうが、新築マンションを買おうが無視すること。あとで勝つのは、本当の意味での事業所得や給与所得力が高くなる努力をした「稼ぐ力」をベースに、投資の増やす力を加味した総合格闘技戦に挑むあなたである。まずは副業でもいいし、本業でもいいが、稼ぐ力を身につけよう。その一つとしてアメリカや中国など、他の巨大な労働マーケットに目を向ける勇気も必要である。

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