貧しい幼少期の思い出

うちはとにかく貧乏だった。孫正義さんの無番地時代のスピーチをみて号泣した。壮絶すぎて熱すぎる内容だ。「わかる。わかるなぁ。」と呟きながら号泣。とにかく前回の記事でRandy Pausch教授のThe Last Lectureでも触れたが、人間の成功に、不公平はつきものである。だからこそ私も本来貧富の差や環境の差が、人の人生に影響してはならないと強く思っている。しかし彼はまた、不公平が当たり前にまかり通る世の中で、それでも与えられたカードで戦わなければならないと、彼自身変えられない運命(余命3ヶ月の末期ガン)を例に出し、生徒を鼓舞していた。

貧しくても愛情に包まれている家庭

孫さんもそんな一人だ。極貧で育ち、それで名門UC Berkeleyに留学して起業に成功した。私も孫さんほど極貧ではなかったが、貧乏で決して大学に行けるような家庭ではなかった。両親も大学は出てない。祖父母も戦時中闇市で明日の命をつなぐ食料を生存のために取引していたような家庭だ。家には水洗便所もお風呂もなかったし、ボロボロのボロやに住んでいた。それでも自分が貧しいと感じたことはなく、祖父と父親と通う銭湯が楽しくて、毎日が幸せだったのは、家族からの愛情に包まれていたからだと思う。今思うと、明らかに極貧の部類である(笑)。自分が鈍感なのが幸いしたのか、ここまで人生辛いと感じたことは、ニューヨークでの一時期(ここは別途語ろうと思う)を除いてほぼない。孫さんも同じようなことを言っていた。だから号泣せざるを得なかった。今思えばそんな貧しい家庭でいじめられても仕方ないような状況だったが、母親は無理をして、身なりだけは綺麗に整えてくれていた。私は幸いスポーツが抜群にできた関係で、子供達のリーダー格になっていった。弱い子供や障害を持つ友人をいじめから守ったり、子供ながらに北斗の拳の世紀末並みに荒れた無法者ヤンキーたちがいる学校で、逞しく弱者を守り、ヤンキーもうまく従えてリーダーになっていたのは、誰に対しても誠実に接しつつ、自分は自分でありたいと芯を持っていたからだと思う。

感情は主観、共感は客観

自分がどれだけ辛いと思うか、幸せと感じるかは、やはり自分の主観でしかない。それが他人からどうみられているか?という日本人的な横意識をした瞬間にあなたの強さは失われ、自分らしさを失って行く。また横意識をする人に限って、他人の価値観に合わせるように、身の丈を越した無理な買い物をしたり、必要もない高級車やブランド品を保持したいという意識に駆られる。私も若い時はそうだった。でも今は違う。努力もしてないのに他人を羨んだりするようなことは時間の無駄だ。他人がしていることを客観的に共感することは素晴らしいが、その客観的な視点を主観に喜怒哀楽すると、成長は止まる。他人を羨む時間があるなら自分と向き合う時間を大切にすべきだ。孫さんもそんなエピソードとして、他人の価値観やアイデンティティに染まり、純粋な日本と違う孫という名前が恥ずかしくなり、一時期愛情を注いでくれたお婆ちゃんや、お婆ちゃんが好きな食べ物など、全ての関連した物事を憎むようになり、あんなに大切に可愛がってくれたお婆ちゃんに口を聞かなくなったエピソードを話しており、涙ながらに自分のアイデンティティを否定したことを後悔していると語っていたが、その通りだと思う。

自分だけの花咲かせればいい

他人と比べて自分は、なんて思わなくていい。自分らしく生き、輝いている人たちを、私はたくさん見てきた。だから私は自分の子供が何かしたい。あの子はこうしてるけど、自分もやるべきか?と聞いてきた時、必ずこう答えるようにしている「I love you and the way who you are and it doesn’t matter what others do. The most important thing is to ask yourself that’s really the thing what you want to do or you want to be?」あなたはどう感じるだろう。全ては自分が決めたらいい。辛いときは必ずくる。私もアメリカで壮絶な差別を受けた。でも孫さんが言うように、人を恨んだら終わりだ。誰かが必ずその努力を見ていてくれる。人は悪い輩ばかりではない。きっとあなたを支えてくれる人間は周りにいる。その支えは待っていてもこないかもしれないが、自分が動けば巡り会うチャンスは増えるはず。そう思えば、挑戦することに対して少しは気が楽にならないだろうか。

For English speakers.

https://www.youtube.com/watch?v=Sa2_VBu0d7k

For Japanese.

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