コロナ前を想うーそれぞれの1秒の重み

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© FIRE WOLF. All rights reserved. Picture taken by FIRE WOLF at Bellevue Square Microsoft https://www.stronghachi.com, Published: 2021.08.22.

もう2度度戻らない世界。時間は戻せない。

賑やかな教室や繁華街、人が大勢いるマーケット。コロナ前はどれも日常だった、ごくありふれた景色が、いまはもう存在しない。シアトルのオフィス街のレストランなどは壊滅的に潰れてしまった。隣のカークランドやベルビューはまだ住宅街との混在する地区だからなんとかなっているが、昔と変わってしまったのは、外食が家族でできなくなって、もう1年半近くになることだ。日本と違い、州レベルでロックダウンができたり、店舗によって違反者に罰金を課すことができるアメリカは、強制力も強い。換言すると、日本人のような生真面目さがないため、ここまで規制を敷いて強制しないと、指示に従わないからというのもある。娘や息子を連れて行ったCodingの公開授業。シアトル地区では、誰もが自由に交流できた。写真はMicrosoftのSTEMイベント。数年前にビルゲイツがMicrosoftを創業したベルビューで行われたMicrosoftの公開授業で、うちの子が大勢のメディアに囲まれて取材を受けている。こんなありふれた近所の賑やかな週末も、もう二度と戻ることはないのではないかと、最近悲観的な気持ちになってきた。

1秒の重みは人それぞれの相対性を持つ

アインシュタインの特殊相対性理論のように自分の空間座標軸から他者を見たときの他人が生きる時間との流れの違いを語りたいわけではない。しかし時間の流れ方は、理論だけではなく、実感覚としてやはりある意味相対的だ。WOLF世代の親御さんならわかると想うが、子供との時間は、子供が親離れしてしまった後に流れる時間より早くすぎてしまう感覚がある。しかし子供は真逆に感じていると思う。時間は子供の時はゆっくり流れるものだ。そしてそれはもう二度と戻ることはない(一緒に幼少期のような思い出を過ごせない)かけがえのない時間である。子供達の未来が心配で仕方ないと思う。私だってその一人だ。特に幼少期から10代のご子息をお持ちの方々は、今が一番子供にとって貴重な時間であり、できれば親としては、いろいろな場所に出かけたりして、一緒に思い出を作りたいのが本音だと想う。幼い頃の時間は二度と戻らないからだ。WOLFも幼少期に親父WOLFに釣りやカブトムシとりにいくために、山に連れて行ってもらったり、冬はスキーなどに行ったりと、楽しかった思い出は、この頃形成されたものばかりである。だから、彼らと過ごせる1秒の重要性を嫌という程感じている。でも悲観的なWOLFとは裏腹に、うちの子供達を見ていると、逞しく育っている。楽しくやる術を見つけてきているのだ。実は親子の時間に悲観するのは、我々親のエゴなのかもしれない。デルタ株の猛威が全米や世界を襲っている。しかし、子供達が、この厳しい環境になんとか適応し、笑顔で毎日を過ごしているのを見ていると、我々大人がそんな暗い顔をしてもいられないと気づかされる。一つ確実に言えることは、コロナのおかげで、WOLFは時間が有限で、いかに今生きている1秒1秒が大切なものかを再認識できたことだ。WOLFのお袋など、電話口で孫に会えなくなったことを悲しみ、しくしくと泣いている。それもそうだ。WOLFの親父は足が不自由になり、このコロナでもう二度とアメリカの土を踏むことはなくなった。そして孫の顔を、このシアトルで見ることは叶わなくなった。WOLFも自分ごとのように悲しい気持ちになった。お袋のように80代の高齢者にとっては、彼らの1秒は死ぬほど貴重だ。1日1日が生と死との隣り合わせだ。我々の何十倍も、1秒を大切に感じているだろう。明日死ぬかもしれないほどの高齢だから気持ちもわかる。「一刻でも早く終息して欲しいけど無理かな。。。孫たちと会いたいんだよ。」という気持ちは、自分が親になってようやくわかるようになった。彼女は当然英語が話せない。孫たちも日本語は話せない。でもJichanとBachanに会いたいというのを聞いて、お袋が孫と繋がりたい気持ちがよくわかる気がする。言葉がなくても、心から愛しているし、うちの子たちも、それを感じているからだろう。このブログで繰り返し伝えているが、結局のところ、どう自分のおかれた状況を主観的に受け止めるかは我々の手にかかっている。そして誰もが皆、与えられたカードの中で戦うしかないのだ。

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